Concept

コンセプト

想像以上のいえづくりをするために

住まい手とつくり手が、「想像以上のいえづくり」のコツを共有すると、
もっと楽しくたくさんのアイデアが

空間を多機能にする

住まいは、単一目的の空間をつくってしまうと間仕切りが多くなり、閉塞感を感じてしまう設計になりがちです。
限られた大きさで開放感のある使い勝手の良い住まいにするには、空間を「多機能」にする必要があります。

多機能化の代表的な空間が「階段」です。
昔は住宅性能が低いため、階段ホールは「寒い」の対象でした。
しかしながら、近年の住宅性能は飛躍的に向上しているため、階段をリビングとして活用することが可能になっています。
ただ、階段としての機能だけでなく「リビング階段」としての機能を持たせることで、空間の活用に広がりが生まれ、開放感も演出してくれます。

階段をリビング内に計画すると、自然と上下のつながりもつくり出せます。吹き向け空間ができることによって、開放性と吹き抜け上部の窓から光を導いてくれます。上部に設置した窓は、プライバシーを考慮した位置であるためカーテンをつけることなく運用でき四季折々の光の表情を感じることができます。

「廊下」だって多機能にしたい。廊下が多いと、デッドスペースが増え居住スペースが少なくなりがち。例えば、廊下にスタディスペースを併設したり、クローゼットを併設すると機能性が向上してデッドスペースではなくなります。ちょっとした設計の工夫で限られた面積を有効活用できれば生活の質も向上すると考えています。

そもそも、住宅は「可変性」が大切だと思っています。
家族の暮らし方は、子供の成長に合わせて変化していくものです。子供部屋が必要な時期も限られています。夫婦の終のすみかとしての「機能」に変化できるよう考えることも大切です。いつでも、家族が住まい全体を楽しい暮らしの場として活用できる「多機能」を提案したいと思っています。